美しく、たおやかな国、ベトナム。
そこであなたは何を感じる?


 ベトナムといえば、『フォー』や『アオザイ』を思い浮かべる人も多いはず。そんな長閑な印象のベトナムは今、経済的にも注目されている、福岡から直行便でわずか4時間台の発展著しい活気溢れる国。インドシナ半島の東側に日本と同じように南北に長く位置し、国土の約75%を占める山岳地帯には、53もの少数民族が独自の文化を守りつつ今も生活している。そして今回フクオカナウの取材陣が訪れた平地地帯のホーチミン・シティ、フエ、ホイアン周辺にくらし、近代化に努めているのは人口の9割近くを占める"キン族"。そんな多民族国家ベトナムは、かつての仏領時代の名残も随所で見ることができ、懐かしくも新しい景色に溢れ、リゾートやショッピング、そして歴史探索も含めて、誰がいつ訪れても楽しめる多彩な国だ。


ホーチミン・シティ

 現在のベトナム建国の偉人、ホー・チ・ミン氏に因んで名付けられたベトナム最大の都市、ホーチミン・シティ(旧名:サイゴン)。1999年以来、1年あたり20万人ずつ人口が増加している急成長中の経済都市として、日本をはじめ、世界中から注目されている。街は数多くの古典的西洋風の建築物に溢れているため『東洋のパリ』とも呼ばれ、そこで見かけるサラサラのストレートヘアで、スリムなアオザイを清楚に着こなすベトナム人女性は、今も昔も変わらず多くの人々を惹き付けて止まない。そして、もうひとつ印象的な光景はオートバイ。道行く様は、まるで海流にのって移動する小魚の大群のよう。ホーチミンシティ市民の大半がオートバイで移動するので、とにかく道はオートバイで溢れている。しかも1台のバイクに大人2人、子供2人の計4人迄が同乗を認められているんだそう。いやはや、何とも活気に満ちた街である。



現地の喧噪や熱気を肌で感じたいなら“Buffet Din Ky”へ。たくさんの種類のベトナム料理がブッフェ形式で楽しめる、味もボリュームも地元の人たちお墨付きの人気食堂だ(105,000ドン/前払制)。食後はライトアップされた賑やかな街中で、もの凄い数のオートバイを眺めながら、コンデンスミルクがたっぷり入ったベトナムコーヒー片手に、ホーチミン・シティの夜を満喫したい。昼間は街路樹が美しいドンコイ通りで、ブティックやギャラリーを散策したり、仏領インドシナ時代の残り香ただようコンチネンタルホテルのオープンカフェで、道行く人を眺めながらまったり過ごすのもいい。



Legend Hotel Saigon

 大きな窓越しに見渡せるサイゴン川の絶景と、清潔な室内が納得の日系5ツ星ホテル(全室シャワートイレ完備)。プールサイドでの朝食は映画のワンシーンのよう。

2a-4A Ton Duc Thang St. District 1, Ho Chi Minh City +84-8-827-2388 www.legendsaigon.com



フエ

 ベトナム最後の王朝が存在した古都、フエ。日本の京都や奈良に例えるられることもある、歴史的建造物が多く残る静かな街だ。王宮跡は『フエの建造物群』としてユネスコの世界遺産に登録されており、そこで演奏されていた宮廷音楽もユネスコの無形文化世界遺産として登録されている。ちなみに今年は2年に一度開催されるフエ祭りの年。2006年に開催された前回は約10万人の観光客が国内外から訪れ、ベトナムやフエの伝統行事をはじめ、近隣各国の伝統文化やアーティストのイベントが集まる国際的な芸術祭りに参加した。今年は2008年6月3日~11日に開催予定。

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1802年から1945年の間、13代にわたって続いたベトナム王朝「阮朝(ぐえんちょう)」。歴代皇帝によって記された歴史は、時代背景はもちろん、各皇帝の個性や信仰が強く反映されているので、とても親しみやすい。仏風バロック様式を採り入れたベトナムを代表する建築だといわれるカイディン帝廟は、フランス風のお洒落と遊びが大好きな12代目の皇帝によって、そして建築に10年以上費やされた4代目皇帝のトゥドゥク帝廟など、歴史的見所が満載の街だ。フエの名物料理の中でも、米粉の生地にエビのすり身をはさんでバナナの葉で包んで蒸した「Banh la cha tom」はお試しあれ!



Century Riverside Hotel Hue

 川沿いに位置し、隣地にはシルクやお茶、アートの展示即売場も併設。ホテル周辺には歩いて行けるレストラン、バーもある。活気あるドンハ市場は川向。

249 Le Loi Street, Hue +84-54-823390 www.centuryriversidehue.com



ホイアン

 鎖国前までは日本人街もあり、国際貿易港として栄えた古い港町、ホイアン。港湾都市は隣町ダナンに遷ったものの、中国人街を中心に発展した古い町並みはユネスコの世界遺産に登録され、今や観光スポットとして人気の町だ。約380年前の中国家屋が今も現役なのをはじめ、古い建物はギャラリーや仕立て屋、土産物屋、カフェ等として軒を並べ賑わっている。フランス、スペイン、アメリカからの観光客も多く、戦争被害も受けずに残る古い町で生活をするノン(葉っぱで作ったベトナムの帽子)を被ったベトナムの人々との対照が印象的な街でもある。



1885年頃にフランス人に発見されるまで王国の崩壊と共に忘れ去られていたミーソン(美山)聖域は192年から1832年まで栄えたチャンパ王国が信仰したヒンドゥー教の聖域。ユネスコの世界遺産に登録されている。そして平地にぽっこりと表れる5つの大理石の山「マーブルマウンテン」には寺院もあり、巨大な仏像や洞窟にある祠などが見学できる。そんな歴史探索の合間には、世界のセレブも訪れる超豪華リゾート、ザ・ナムハイで波の音を聞きながらゴージャスなランチはいかが?ミス・ナムハイと呼ばれるオーストラリア人シェフのベトナム・フュージョン料理は絶品だ。



River Beach Resort

世界で最も贅沢なビーチにも選ばれたことがあるチャイナビーチ近くのリゾートホテル。程よい古さを感じるアットホームな雰囲気と、バルコニー付きの部屋が魅力。

Deluxe room (garden/pool view): $98.00 05 Cua Dai Beach, Hoi An +84-510-927-888 www.river-beachresort.com



おみやげ

Nick's Pick: Sesame-Sprinkled Gum

アジアのスイーツが大好きな僕が、今回の取材で見つけたのはフエの伝統菓子。ピーナッツと胡麻を飴で固めたもので、弾力性が強いソフトキャンディみたいな感じ。街のあちこちで買えるけど、ここは奥のキッチンで作ってる今では珍しい即売所なんだ。

Me Xung, 201 Duong Huynh Thuc Khang-Hue. Tel: 054-534068



Other Omiage: Silk-ware

仕立てには定評があるベトナムで見つけたフランス人とベトナム人の夫婦のブティック。試着後すぐに補正してくれるから、ベストサイズのシルクウェアが手に入るの。そして、スーパーで見つけた「ベトナムお好み焼き:バインセオ」のミックス(米粉)。ココナツミルクで溶いて、もやしと豚肉をオムレツ風に巻いてカリカリに焼いて出来上がり!

14 Pham Ngu Lao Tel: 054-837299


ベトナム社会主義共和国

面積:

331,690km2
(九州を除く日本の面積に相当)

人口:

約87,375,000人(世界第13位の人口)

首都:

ハノイ

公用語:

ベトナム語

通貨:

ドン(Dong/VDN)100円=約15,000ドン
('08.2月20日現在/USドルも流通している)